初めてきた秋田県。
目的は270年もの歴史をもち、国重要文化無形民俗文化財でもある秋田竿灯まつりを見るために来ました。
竿灯まつりは4日間にわたり開催され、夜本番までの間に街中をぶらりと過ごして待つことに。
その秋田市内には竿灯まつり期間中外であっても竿灯演技を見る事があるという、秋田市民民族芸能伝承館 【ねぶり流し館】があるというので訪ねてきた個人的な備忘録となります。
秋田駅に向かう途中のバスから撮影
竿灯まつり主会場である竿灯大通りには有料観覧席がずっと続く。 祭りの規模の大きさが早くも伺える
夜の竿灯祭りまでに訪ねた秋田市立赤れんが郷土館
こちらのノスタルジックな雰囲気もよかった
到着した秋田市民民族芸能伝承館 【ねぶり流し館】
到着とほぼ同着に、大型観光バスからぞろぞろと人が降りてはねぶり流し会館に吸い込まれていく。
竿灯祭り開催期間中だから混雑していると思ったけども、やっぱり混雑していた。
普段ならもう少し落ち着いて見れると思われる
建物は5階建てだけども、見学出来るのは3階まで。
2.3階には秋田市に伝わる民俗芸能を資料や映像で紹介してくれる。
自分が知らないだけで、日本には数多くの民族芸のがあると実感
これが竿灯演技だ!
ここ【ねぶり流し館】の最大の特徴として、時期にもよるようだけども定期公演を土日祝日にて行われています。
すごい竿灯演技、倒れていまわないかと見てるこちらもハラハラ。
計46個もの提灯を吊るした竿灯を、絶妙なバランスで手のひら・額・肩・腰などに移動していったり、竿灯を地面に降ろすことなく他の人と交代し演技を続けていくので、見てるこちらも休まる時間がありません。
※一階の展示ホールからも見学出来るのですが、自分が行ったときは人が多かったので2階の窓から見学。
2階。3階はガラス超しながらの見学やけども、流れが見えるのでこれはこれでよい。
どうして腰でバランスが取れるのか不思議でならない。
演技の途中で持ち手の部分を継ぎ足し、どんどんと竿灯の高さがどんどん高くなっていくので、ますます倒れないのかとハラハラしてくる。 そして何よりも演技中の竿灯囃子が心地よい。
ちなみに夜見学した竿灯演技では、目の前で竿灯が倒れる事もあったので絶対は無いようだ。
見学者に囲まれ恥かしいけども、竿灯演技の体験も出来る
大賑わいだった竿灯演技が終わり、観光バスで来ていた人達が去ったタイミングで自分も1階展示ホールへ移動。
画像左上の2階部分から竿灯演技を見てました。
既に演者の人達はいなくなっており、今度は竿灯ふれあいコーナーがはじまっていた。
観光バスで来ていた人達が去ったといえ、訪問日は竿灯祭り開催期間中。
まだまだ人は多く、竿灯体験希望者が列をつくっている。
自分も興味はあるけども…恥ずかしさが勝ってしまう。 笑
もっとも自分は身体に障害があるので無理やけども
ねぶり流しとは…
古くから伝わる先祖の霊を弔う行事に豊作を望む庶民の祈願などが結びついて盛んになったいわれています。
はじめは身についた汚れや悪霊を川に流し、夜には提灯を高くかざし歩く行事でした。〈中略〉
江戸時代後半には「眠り流し灯篭」といい、子供や若者たちが長い竹竿に提灯をつけて、町中を練り回る「竿灯」行事となりました。〈中略〉
ねぶり流しは、明治14年から竿灯と呼ばれ、今では「秋田の竿灯」として全国的に知れわたっています。
秋田市民民族芸能伝承館 パンフレットより一部抜粋
竿灯ふれあいコーナーでは2種類の竿灯が用意されており、 自分もここ秋田まで来たわけだしと「幼若」と書かれているミニミニ竿灯を体験w
なんか小学生のとき掃除の時間に、ほうきを手のひらに乗っけて遊んでいたことを思い出した。 笑
やり方などは親切なスッタフさんが文字通り手取り足取り教えてくれます。
手足だけじゃなく、視線の位置など教えてくださるのですがムズイです。
ミニミニサイズでも10秒ぐらいしか持たない…
先ほどと同じ画像だけども、奥にはもう少し大きい竿灯も体験出来ます。
そちらに挑戦している人の方が多かった。
こちらは特に参加料とかもかからないし、竿灯体験できたとは本当に良い記念。
ねぶり会館は郷土の民族行事や芸能の保存伝承館という役割の他にも、後継者の育成のための練習場および発表の場として平成4年に開館したそうです。
秋田竿灯まつりを見るだけでも楽しいけども、こうしてちょっぴりでも体験出来た事により、その日々の練習があっての技術力の高さを痛感することも出来た。
ここを訪れて体験する事により、秋田竿灯まつりの楽しみ方は多いに増すことは間違えなしな場所。