東京都墨田区横川には”たばこと塩の博物館”があるらしいと知り、興味が湧いたと同時に「何故にたばこと塩の組み合わせ?」という疑問が。
まあ 何となく予想はついていたけども”たばこと塩”は日本専売公社(現・日本たばこ産業株式会社)が扱っていた専売品であった。 その両方の展示品などふまえながら歴史と文化をテーマに伝えてくれるたばこと塩の博物館。
塩とたばこ どちらも歴史がありそうな品目。 是非ともそんな博物館へ行ってみたいと、たばこと塩の博物館を訪ねてきた個人的な備忘録となります。
たばこと塩の博物館の最寄り駅『とうきょうスカイツリー駅』
近くにある郵政博物館は以外と知られないけどもおすすめです。
ちんたら歩いて到着したたばこと塩の博物館
2015年4月に渋谷から現在の場所に移転してきたらしい。
入口には昭和53年に渋谷でたばこと塩の博物館が開館してきた時のブロンズ像が今も堂々と立つ。
説明には原型はスウェーデンのたばこ屋が看板としてものらしい
入館料は驚きの100円(2024年7月現在) コインロッカーもリターン式なのも地味にありがたい。
1階にはお土産屋もあり、塩とたばこに関する本など幅広く扱っており興味深い。 色んな塩も購入できるのは流石
まずは2階の常設展示の塩の世界から見学。
たばこの歴史と文化という常設展示室もあるけど順番は決まってない。ちょうど団体がたばこの方に向かったので、混雑を避け臨機応変に対応出来るのも嬉しい。 ちなみに入館料100円でどちらも見学可能。
まず 生き物にとって塩は大事よ的な解説。 人がいないこといいことに2回見てしまった。
世界中の塩資源
日本人の多くが好きだというウユニ塩湖の塩も触る事ができる。
想像以上に硬い。 おそらく色んな人がベタベタ触っているだろうから舐める気もしないし、舐めるような迷惑行為はしない。
塩の展示室になんか場違いとも思える祭壇とシャンデリア
「岩塩彫刻:聖キンガ像の祭壇」 というらしい。 聖キンガ像はもちろん床・壁・シャンデリアまでもが坑夫の手により、岩塩に彫られ作られているらしい。 世界遺産にも登録されてるらしいけど、知らなかった~ 無知
世界中の塩だけじゃなく、日本の塩づくりだったり、塩に関する知識を教えてくるコーナーなども充実。
全体的に広くはないんだけども、なぞに2周してしまったw
3階に移動して、次は「たばこの歴史と文化」へ
「たばこを吸う神」のレリーフが展示してあるが、想像していたよりもたばこの歴史は長かった。
「かつて、たばこは神々に捧げる聖なる植物だった」 という言葉が深く感じた
江戸時代のたばこ文化
南蛮渡来で嗜好品として伝わってきたたばこ。元禄期ごろには庶民の間にもたばこは嗜好品として広がったらしい。
このトマホークパイプは恐怖を感じてしまう。
繁華街で時折見かける「水たばこ」
トルコなど中近東の地域で発明されたものらしいけど、容器?が美しい
現在の海外たばこパッケージは過剰なまでに警告画像がどぎついけども、昔のはレトロ感もあって何か良いね。
昔のタバコのパッケージがズラリ。
時代を感じる機械だけども、それ以上に当時の製造工場の写真の方が興味深い。 女性工員がスカート姿というの驚き。
今でも見かけることがある町のたばこ屋さん。
非喫煙者の自分からでも懐かしく思えるのは不思議だ。
中には分厚いブラウン管TV。 今は見なくなった「たばこ」のCMが繰り返し放送されている。
同じタイミングで見学していた上品そうな年配マダム2人が当時のパッケージを見ながら、「当時の一服が一番おいしかったわね」「そうねぇ~」と盛り上がっていた。なかなか衝撃的な会話が聞こえちまった
非喫煙者の自分にはたばこに関する直接的な思い出はない。
けども 前に勤めていた倉庫の仕事では、喫煙者は自分のタイミングで一服休憩が何度も出来るという謎のルールがあり、納得いかなかったことを思い出した。笑
軽く見学するつもりが、気が付けば2時間以上見学させていただいたたばこと塩の博物館。
実によかった。 スカイツリーからも近いし、東京見学と兼ねても良さげな博物館。