長崎県長崎市には坂が多いと知っていたが、調べると市街地の約7割もが斜面傾斜地
そんな車道もなく階段だけの階段道路網が占める地域も多い。
そんな階段道路網にある住宅密集地は道路設備も難しいので、長崎市は高齢者を中心とした交通弱者に対して懸垂型リフトで移動できる斜面移送システムを市内3カ所に設置・稼働しているというので見にいってきた個人的な備忘録となります。
道幅が狭い階段が少しうねりながら続き、住宅も沿うようにしてある。
個人宅への訪問をする仕事経験がある自分は、住んでいる人はもちろんだけど配達員さんも大変だなと思ってしまった。
横を見ても階段は続く
こんな感じで住宅へ行くには必ず階段。
長崎市の市章は何かカッコイイ
まるで五芒星のようで安倍晴明を連想するけども、実際は「長」の文字を草書体で書いているらしい
本当に斜面移送システムがあるのかと不安になりながら、もう少し坂を登ると何か見えてきた
階段の端に沿うように支柱とレールが住宅地に続き面白い光景だ
斜面移送システムの操作ボックス。
ここで乗車装置を呼出す事も出来るようで、今は上で止まっているようだ。
さらに階段を約60メートルほど進むと電話ボックスのようなものが見えてきた!
途中でも呼出し操作ボックスがあり、3箇所で途中乗車・下車可能。
やっぱり電話ボックスにしか見えん笑
屋外で使用するものだし、訪れた斜面移送システムは2002年3月24日に運行が開始された初号機なので、もっと経年劣化しているかと思っていたけども、メンテナンスもばっちりなのだろう綺麗だった。
長崎市には合計3台あるようだけども、今回訪問したのは長崎市斜面移送システム1号機「てんじんくん」
宿泊先のホテルから一番近い場所だったので、利用者が少ないだろう早朝に訪問
安全バーが付いた実にシンプルな構造だけども乗車定員が2名とあるのに対して座席は1つ。
どんな感じで利用するのだろうか?
色々と興味はあるけども… 斜面移送システムはあくまで地域の必要としている方の交通エスコート サービス。
なので誰もが好き勝手に乗れるアトラクションでもなく、高齢者・障がい者・妊婦などが市に申請し、市から配布されたカードが無いと可動しない。
普通に階段をあがるだけでも息が上がってしまった…
これが夏場の炎天下だったり、買い物帰りだったらと思うと大変さは容易に想像できる。
長年親しんだ地域に住み続けるためにも必要な斜面移送システム