群馬県吾妻郡中之条町にあるエメラルドグリーンの品木ダム(上州湯ノ湖)。
さきに見学した環境体験アミューズメントに併設する中和工場で処理された中和水が辿り着く場所だ。
全国には色んなダムがあるけども、ここ品木ダム(上州湯ノ湖)は酸性河川の中性化を目的ととするためのダムと珍しいらしい。
そんな品木ダムを訪ねてきたという、個人的な備忘録となります。

多くの観光客が訪れるSSS級の観光地 群馬県 草津温泉

自然湧出量日本一を誇る温泉地でもある。
画像手前で見切れているのが「将軍お汲み上げの湯枠」

草津温泉は強酸性で殺菌力が高く、「恋の病以外は治す」と謳われるほど湯治の歴史も長い。
けど、その一方では湯治に関する悲しい歴史も学んだ草津にある重監房資料館。
酸性河川の中性化を目的ととするためのダム

湯畑から車で12分ほどの距離にある品木ダム。
途中 短い区間ながら狭い道もあります。 交通量が少ない道だし、まあ大丈夫だろうと思っていたけど、運が悪い自分は何台もすれ違う羽目にw

品木ダムには車1・2台が停まれるスペースがあったので手短に撮影。
にしても本当に湖の色がエメラルドグリーンだ。 奇麗やね~

真っ黒な雲とエメラルドグリーンの品木ダム(上州湯ノ湖)。
いわゆる温泉の匂いなどは既にしない。

香草中和工場と先に見学させてもらった環境体験アミューズメントと併設する草津中和工場。 その2か所の中和水が流れ着く品木ダム(上州湯ノ湖)。

中和生成物等(石灰石は化合物)が浚上州湯ノ湖に流入・堆積されていくので、浚渫作業は必要になってくる。
訪問時には、動いている様子が見れないのは少し残念やった…
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ダムって治水・飲料・発電等の目的があるけども、品木ダムは石灰を投入した河川水をため、中和反応を促進させるため貯めるという目的のダム。 どうやらダムマニアの間では有名ダムらしい。

高い所に行くと下を覗きたくなよね。

品木ダムなどを経て酸害がなくなった水は、この先では湯川発電所で活用される。

中和作業をしないと、コンクリや五寸釘を溶かす強酸性ですからね。
中和しなければダム建設なんて叶わない夢だったろうに

見るだけならエメラルドグリーンで美しとも感じる品木ダム。
約pH2という強酸性だった水は、ここまで来るとpH6程度まで中和される。
この美しさは自然ではなくて、かつて強い酸性の水が流れるために魚も棲めない「死の川」とまで呼ばれた吾妻川を、人の力で変化させた証だなとも感じた。