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長崎 「ニイタカヤマノボレ1208」はここから!? 旧佐世保無線電信所(針尾送信所)

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長崎県佐世保市針尾地区を訪問すると目に飛び込んでくる巨大な3本の煙突。 この正体は大正7年から大正11年(1922)にかけて旧日本海軍が、当時の最高技術を駆使して建てた3基の無線塔(送信施設)です。

3基の無線塔は300mの間隔を置いて正三角形に配置され、かなりの遠方まで無線を中継することが可能で、太平洋戦争での真珠湾攻撃の暗号で有名な『ニイタカヤマノボレ1208』も、ここ針尾無線塔で中継されたのでは? と資料などは一切残っていないながらも送信した施設ともいわれているそうです。※千葉や愛知などにも送信されたとされる施設あり。

電波塔としての役割を終えながらも建設100年を迎え、今なお自立して残る3基の無線塔。 
今では一般公開もされており、内部の見学も可能だというので訪問してきた個人的な記録です。

農道・生活道路を通り到着した旧佐世保無線電信所(針尾送信所)
駐車場にはちょうど誰もおらず、どうやって車を停めていいのだろうかと考えてしまった。 笑

駐車場から近い旧佐世保無線電信所一号電信塔
しかし内部などの公開はおこなっておらず、三号電信塔のみが公開。

駐車場から建物が見えたのでそちらの方へ進むことに

最初 トイレだと思っていた建物は、国重要文化財の油庫だった。 
敷地内には他にも貯水槽・見張所・門型電柱・港湾施設などが残っているらしい。


しかし 一緒に訪問した同伴者は、油庫よりも無人販売のポンカンの方が気になっている様子だった。

施設内には消えてしまった建物跡も多いが、案内板なども充実している。

見学時間は9時00分~12時00分・13時00分~16時00分と昼休みがあるので注意ですね。

旧佐世保無線電信所三号電信塔
大正時代におけるわが国最高水準のコンクリート技術はんぱねえ(語彙力)

真下までくると迫力が段違い
鉄筋コンクリート製で高さは約136メートルあるらしく、見上げてると映画館での最前列よりも首が痛くなってくる

塔の内部を覗く前に裏が気になるので行ってみる。
 RPGゲームだったら宝箱が隠されているだろうけど、遠くに新西海橋が見える絶景以外何もなかった。

3基の無線塔の基底部直径は約12メートルで、高さ約136メートルと細くて煙突のようだ。

かつては3基の間には無線塔を結ぶアンテナ(空中線)を張っており、その風でたわまぬようになどの対策で重しが使われていたそうだ。 
画像は資材運搬で使っていたウインチ

いつまでも見上げてたい魅力に憑りつかれそうになる無線塔内部
そしてものすごい風が、入口から塔上部に向けて流れていく。

説明板があるフェンスに囲われている海上自衛隊佐世保システム通信隊針尾送信所。


1997年に新送信所局舎と高さ37mの新通信塔が整備され今も運用されているようなので、撮影はまずいかなと思い建物などは自粛。

重要文化財に指定されている電信室

ここも先ほどの無線塔も無料で見学できるけども、施設維持費などの意味で寄付金を募っていた。
自分は帰りに気付いたので、少額ながら寄付させていただいた。 有料でも価値があると思う。

電信室の建物は草木が巻き付き、鉄骨も錆びだらけ… これはこれで何かエモい

電信室は3基の送信塔の中心にあり、こちらも鉄筋コンクリート製の半地下2階建て構造。

さあ いよいよ内部の見学開始。
内部は床面積380坪と広大だけども、見学出来るのは1階部分の限られてエリアのみ。

内部の見学時はヘルメットをかぶるようにと用意されてるので貸してもらう。

内部には部分部分に照明や説明板なども用意されている。

奥の機械室という部分までくるとなんていうエモい雰囲気。
  ペーパーアマチュア無線4級保持者の自分には、電波を飛ばす仕組みなんてわからないけども、これが100年前の施設とは思えない。

大正時代の技術の高さを嫌でも感じることができる

今も残る碍子が当時の雰囲気を想像するのを手伝ってくれる。

ヘルメットがなくても大丈夫じゃん! 
なんて高を括ったけども、場所によっては真っ暗でスマホのライトでも足元が見えづらい箇所もあった。
 安全第一です!! しっかりと被りましょう。

無線塔に興味を惹かれて立ち寄ったけども、100年の歴史を感じる無線送信所なども非常によかった。

以前は電信室の見学は完全予約制など、色々と制限があったようだけども、今は見学可能な時間を気を付ければ自由に見学出来るようです。