山口県下関市と福岡県北九州市門司の間にある関門海峡。 この海峡は狭い部分だと約700メートルらしく、この区間を徒歩で移動することが出来るんです。 しかも徒歩なら無料。
高校時代に働いていたアルバイト先の正社員さんがバックレして、2週間後に関門トンネル人道付近で警察に保護されたという個人的な思い出もあり。それ以来 関門トンネル人道に興味があったので行ってきた個人的な備忘録となります。
門司港駅方面から歩いてむかってみた
地図を見ると関門トンネル人道入口(門司側)をの近くまで列車が走っているかと思ったら、観光列車のため訪問日は終日運休だった。
バスもあるようだけども時間が合わず、急ぐ目的も無いしとちんたらと門司港レトロから歩いてみた。
途中 門司港レトロ観光線のトンネルがあったけども、随分と古いようにも感じた。実際はどうなのだろうか?
関門トンネル人道入口を目指すには、関門橋を目指せばいいので道に迷う心配はない。
ただ 歩いて目指す人は少ないのだろうか…景色は良いけども特にお店はない
日本の海上交通の大動脈でみある関門海峡。
ちんたら歩いている横では多くの国際色豊かな船が往来している。 1日の通過船数は多いときには1000隻にも及ぶらしい。
関門橋を下から見上げる。 こうした巨大人工物を見ると自分の存在の小ささを痛感する。
関門海峡に面している和布刈神社。 近くにはおでん屋もあった。
反対側には山口県が見えている。 巨大な船の往来が多い関門海峡の下を歩いて渡れるのは、アホな自分には不思議でならない。
念願の関門トンネル人道入口
歩いて来るときは人が全然いなかったけども、神社・関門トンネル人道入口に着くころには観光客。地元らしき人の姿が多くなっていた。 どうやら近くの駐車場まで車・またはバスで来ているようだ。
特に係の人もおらず、予め徒歩での利用なら無料と知っていたのでそのままエレベーターに乗り込む。
エレベーターの案内も非常にシンプルで、地上か地下の2択。 押し間違えの心配もない。
門司側からだと約60メートルほど地下に降りる。
地下に到着すると少し広くなっており、観光案内などがあった。
自分のように物珍しさで観光に来ている人は撮影に勤しんでおり、地元らしき人は見向きもせずウォーキングなどをしていた。
ここ関門海峡には3つのトンネルが通っており、鉄道、新幹線、そしてこの関門トンネルです。
そして関門トンネルは車道の下に人道トンネルがある2階建て構造のトンネルであり、国道2号線でもある。
自転車や原動機付自転車も利用可能らしいけども乗っての移動は禁止されており、人力で押しての移動となります。
ルールを破り乗っていると、マイクで注意されるという情報もありました。
実際にトンネル内で自転車を押して通行している人は何人か目撃しました。 レインボーブリッジのような輪留めまではせず、皆さんルールを守り押しているのが好印象だった。
さあ いざ関門海峡を渡り、下関を目指そう! トンネル幅は約4メートルあるので閉塞感もない。距離は約780メートルだけども、今 自分が海の下を歩いていると思うとテンションもあがっているので頑張れる!
関門トンネル人道は途中までは下り坂となっており、県境あたりで登り坂に切り替わるので前半は比較的楽に歩ける。
通行できる時間帯も6時から22時と限られている。 また万が一のためのSOSボタンも設けられていた。
スタート直後はテンション高かったけども、景色が変わる事もないトンネルなので疲れてくる。
後ろから来たベビーカーを押している若いママさんにも抜かれていく。
観光客だけじゃなく、地元らしき人の姿も多く 今なお生活道路として利用しているようだ。
日本で唯一 徒歩で跨がれる海中県境
この関門トンネル人道で一番盛り上がる箇所は、この県境で間違えないでしょう!
福岡県と山口県の県境でもあり、九州と本州の県境でもあると考えると…
県境を跨いで写真を撮りたくなる。
他の観光客達も県境で撮影していくので、タイミングによってはこの場所だけは少し混みあう時もあるかもしれない。 地元の方も利用している道でもあるので、邪魔にならないよう撮影する事が求められる。
同じタイミングで来ていたグループが大声で話しており、トンネルなのでずっと声が五月蠅かった(´;ω;`)ウゥゥ
昭和12年に計画され、途中戦争などで中断するものの昭和33年に完成した海底トンネル。
自分たちの頭の上を車が通っているので音はするけども、空調はしっかりとしているようで臭いなどもなかった。
反対側の下関側入口に到着。
こちら側だけに料金箱が設置されているようだった。 料金は徒歩0円、自転車・原付でも20円とリーズナブル。 レンタル自転車で移動しても楽しいかもと思った。
自分はゆっくりと歩いてきたけども、それでも約20分ほどで海底トンネルを超え、山口県に上陸することが出来ました。
車ならすぐに移動出来てしまう距離を、自分の力で県境超え出来るのは不思議な体験が出来る場所