埼玉県東松山市にある埼玉ピースミュージアム(埼玉県平和資料館)
こちらでは風化しつつある戦争の体験・記憶を後世に伝えるため1993年(平成5年)8月に開館した施設。
なんと施設見学は無料でありながら、多数の戦時中の展示物・映像資料が見れるだけではなく映画や疑似体験コーナー、さらに展望台まであるという施設です。
そんな場所へ訪ねてきた個人的な備忘録となります
物見山公園すぐ近くにある埼玉ピースミュージアム(埼玉県平和資料館)
無料駐車場なども完備されていたけども、自分は高坂駅からバスで近くまで来てから訪問。
ありがたい入館料無料。 受付で館内での撮影を伺うと首からぶら下げるタイプの撮影許可証を貸してくれました。映像や企画展は撮影NG
※館内での動画撮影などは伺ってませんのでわかりません。
館内に入ってすぐに目に入る大壁画。
世界がテーマで「平和」と「創造」の文字は地元高校書道部によるものらしい。
戦時中の小学6年生の等身大パネル。すごい小柄だったんですね
館内には大きなスクリーンを備えた上映室。
時間の都合で見れなかったのが残念。 もっと時間に余裕をもって訪問すればよかった…
他には戦争関連の図書室やビデオ鑑賞コーナーがあるけども、中でも驚いたのは分類展示室
収集した資料の保存も兼ねているらですが、その数約1.200点もあるらしい。
自分で引き出しを開けて自由に閲覧する事ができるのですが、教科書や映画でしか見た事がなかったような代物が気軽に見る事ができてしまう。
動く歩道に光の演出がつく「タイムトンネル」
現代から戦時中(1920~1940年代)へとタイムスリップ
トンネルを出ると当時の資料展示などの中に、当時の小学校である国民学校
こちらでは一日に数回15分程度、教室で授業を体験してる最中に空襲警報が流れるので防空壕に避難するという体験が出来るようです。
正直 戦時中の体験内容なのでワクワクという感じはしないけど、貴重な体験だと思い参加してみる。
訪問したのが平日で閉館時間も迫っていることもあり、このときは自分以外参加者が誰もいません。
なんか普通に何か教室の雰囲気からして怖い!!
自分がビビリだということもあるけども、これから空襲警報が鳴るとわかってますからね。
教室内にある小さな机と椅子。
自分も着席して待っていると、セミの鳴き声やこどもたちの元気な声が集まってきます。どうやら登校シーンのようだ。 ※音声のみ
やがて先生も登場し、こどもたちは明るい雰囲気のまま鐘が鳴り授業(修身)が開始します。※音声のみ
こどたちの目線で一緒に授業を受けていると突如空襲警報が鳴り響く。 先生も緊迫した声で防空壕へ避難を促してきます。
言われるがまま防空壕へ移動。
防空壕へ入る頃にはあたりの照明が赤色になり、機銃掃射音や爆弾・焼夷弾の落下音そして爆発音が鳴り響きます。
音や光だけじゃなく防空壕内にいると地面が小さく揺れる!
緊迫した空襲の時間は長く感じた。
当時の人達が味わった恐怖は体験じゃ理解しきれないけども、国民学校での穏やかな雰囲気の中にも戦争が突如入ってくる恐怖だけは理解できた。
風船爆弾(レプリカ)など色々と貴重な資料があり、特に映像資料などをすべて見ていたら閉館時間が迫ってきてしまった。
戦争絡みの資料や映像を見て学ぶことは大事だと理解しつつも、正直気分がおちてきますね。
一通りの見学を終えると展望塔があるというので気分転換に向かってみました。
約40mもの高さがある展望塔
途中階のないエレベーターで一気にあがる。
展望フロアー利用も嬉しい無料。
天気には生憎の曇天&夕方だけども関東平野が一望できる景色は美しい。
78年前まで空襲があった地を、今こうして平穏なこの景色を見れることに感謝しつつ、維持していかなければと改めて思った。
展望室は海抜147.5メートルあるので天候によっては、富士山・筑波山・新宿副都心・スカイツリーまで見えるらしい。 自分が訪問した日は見れなかったけども… 下を見ると何かと目があった。
埼玉県マスコットのコバトンかさいたまっちのどちらか素人の自分には判断できないけども、不意打ち気味の歓迎にはちょっと「フフッ」ってなった。