大阪府大阪市西成区にある松乃木大明神
神社が創建された1901(明治34)年当時、三味線の胴は猫の皮が使用されており、その猫の供養のために遊芸関係者たちにより猫塚が建てられたらしいです。
猫好きの自分としても一度は手を合わせたいと思っていた場所なので、訪ねてきた個人的な備忘録となります。
近くには日本最大級の遊郭である飛田新地もある。
特に案内も無いし、本当に神社があるのか不安になる
近隣の方への配慮や他の意味でも遅い時間帯の訪問は避けるべきだと再確認
※明治45年の難波新地遊郭が火災にあい、飛田遊郭はその代替地となったのが発端
このエリアはかつて数多くの芸者&芸人がおり、場を盛り上げるお座敷にも必然的に三味線の需要もあった事でしょう。 その裏では三味線の胴と呼ばれている部分には猫の皮が使用されていたそうだ…
その猫たちの供養の為に、遊芸関係者たちにより建てられたのが猫塚
江戸時代の浄瑠璃および歌舞伎の作者 自分も名前ぐらい聞いた事がある
すごく試してみたかったけども、勝手に触ったらいけないと思い今でも水が出るのか未確認。
訪問前に地図で確認した時は、川か遊歩道だと思っていました。 廃線跡はフェンスで囲われており通行はできない状態。
風が吹けば桶屋が儲かるという諺があるけども、この言葉を知ったのが小学校に入る前 その時も猫が三味線になるの!?という衝撃を受けたけども…今回も訪れるにあたり改めて心が痛くなった。
とかく今の世では有ふれた事ではゆかぬ。今日の大風で土ほこりが立ちて人の目の中へ入れば、世間にめくらが大ぶん出来る。そこで三味線がよふうれる。そうすると猫の皮がたんといるによって世界中の猫が大分へる。そふなれば鼠があばれ出すによって、おのづから箱の類をかぢりおる。爰(ここ)で箱屋をしたらば大分よかりそふなものじゃと思案は仕だしても、是(これ)も元手がなふては埒(らち)明(あか)ず
— 無跡散人『世間学者気質』より、慣用句辞典 より転記。
猫塚がある場所で猫に触れ合えると思わなかった。
ここ松乃木大明神は、少し入り組んだ場所にあるので偶然に訪れてくることはほぼ皆無だと思う。
それでも 諺の通り かつて楽器のために犠牲になった猫がいたという事実を思い知った。
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