佐賀県西松浦郡有田町の泉山磁石場に訪れてみましたが、そのすぐ近くには有田町歴史民俗資料館があるので、せっかくならば本場有田の地で、芸術的センス0の自分ですが有田焼に関して学んでみようと思い、訪ねてきた個人的な備忘録となります
泉山磁石場と有田町歴史民俗資料館は近く、約200メートルほどの距離でそれぞれ駐車場もある
入館料を支払い見学開始。
入ってすぐに気になるのが佐賀県重要文化財指定の「染付有田皿山職人尽し絵図大皿」を元にしたアニメが放送されてます。 絵皿に描かれたキャラ達が陶磁器づくりに励みながら制作過程を教えてくれるのは面白い。
映像も気になるけども… すぐに横にある壁も気にる
これは登り窯の失敗品廃棄場所の土層をまるごと剥ぎ取ったもの。なんかワイルドで歴史を感じるぁ~
手前には登り窯の模型での解説。
奥には佐賀県重要文化財指定の「染付有田皿山職人尽し絵図大皿」の場面毎の解説
さきほど見てきた泉山磁石場で発掘された泉山陶石。※画面一番右
その隣には天草陶石が展示されおり、泉山陶石に比べ不純物が少なく粘り気があり、現在の陶石生産の約8割を占めているそうだ。
やきもの関わる多くの道具も展示されており
検品・出荷された製品は、『荷担い人』という専門業者が、有田から伊万里まで運んでいたようだ。
ここから日本全国だけじゃなく海外まで運ばれていったと思うと梱包にも相当気を遣ったのも伺える
陶器に関するもので初めて見るような物も展示されていた。
戦時中の金属資源の不足により手榴弾に陶磁器を使い製造されたもの。
驚いたことにヤフオクなどには観賞用として今も多く出品されている。
これまた初めて知った陶貨
名前の通り陶磁器製の貨幣。 これも戦時中の金属不足により製造されたようだけども、使用される前に終戦をむかえたようだ。他にも陶磁器で出来たポストなども展示
窯跡などの発掘調査で出土した陶片の展示。
その数は1.000点ほどあるようで、有田焼といっても歴史・地域から異なっているなどの発見と出会える。
軽い気持ちで訪れた1978(昭和53)年に開館の有田町歴史民俗資料館。
内部は資料館東館、西館※普段は閉館中、有田焼参考館と渡り廊下でわかれているので広く見応え充分です。 料金がかかるのは最初だけで全部見れます。
建物そのものも古く感じたけども、良い意味で味がある雰囲気。 正直もっと地味かと思ったけども機会があればまた訪れたいと思える場所。