静岡県伊豆市土肥にある龕附天正金鉱 最初なんと読むのかわからず
龕附天正金鉱(がんつきてんしょうきんこう)と読むとわかってもピンと来ませんでした。
場所は、自分も訪問させてもらった土肥金山からも近い所にあります
土肥金山と龕附天正金鉱 車で2分という非常に近い場所
一日に金山を2か所も巡るのはどうかと思ったけど、 実際に行くとそれぞれ特徴が異なるので楽しめました。
龕附天正金鉱とは
天正5年(1577年)に開発された金鉱で、代官彦坂元成により運営されていたが、慶長年間江戸幕府金山奉行大久保長安の支配となり、慶長11年(1606年)に最盛期を迎える。坑道は、山柿の大木が坑口にあり柿木間歩といわれた。全長100m、最奥部まで60m。
最奥に龕(女陰形金脈龕)が祀られている。これは、坑夫が最奥に金銀が多量に埋蔵する鉱脈を発見し、これ以上掘り進むと祟りがあると恐れ、龕を彫り山の神として祀ったところであり、全国的にここだけである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
とまぁ~ ネットで検索してみただけでも、土肥金山が観光地化しているのに対して
こちら龕附天正金鉱は本格的な雰囲気です
実際に行ってみたけど、場所がわからず素通り
こちらが受付が出来る 建物です。
建物前は駐車場にもなってます。
一番最初に訪問した時は車が一台もおらず さらに道路に面する部分にロープが張られており
休業中かと思いました(;’∀’)
後からその事をスッタフさんに尋ねると、こちらは家族経営でやっているらしく用事がある時は一時的に閉めることもあるとのことでした。
男性スッタフさんから、今 ガイドが他のお客さんを案内しており
少し待つことになるけど大丈夫かと確認してくれ そこから入場料金ひとり¥800円支払い
この¥800には、坑道に入る入場料はもちろん、ガイド料金、そして最後に金鉱脈の手掘り体験までできます
自分で削った金鉱脈は部分はお土産にも出来る ので随分お得に感じます。
しばらく 小屋で待っていると
一台の高齢女性が折り畳み自転車でやってきて 挨拶を交わし そのまま出発となりました 笑
さあ出発だ! ガイドさんの説明は本格的で難しい
精錬所の跡らしいですが、津波で流されてしまい基礎部分のみがかろうじて残っている程度とのこと
手作り感溢れる置
当時の精錬所の様子なり、 諸国から金堀の人々が集まり 賑わいがあっただろう当時の町の様子など
ガイドさんも説明してくれます
ただ 正直 説明が詳しくて自分の頭では理解しきれないところも…
それでも 楽しい 何よりも説明が丁寧で質問もしやすい環境なのでとても色々と学べます
いよいよ坑道内へ
と中へ入るその前に、この足元の岩 一部が細く黒くなっている所があるのですが、これが鉱脈らしいです。
ガイドさんからは、かなーーーーーり詳しく説明をしていただいたのですが、ここで自分がそれをお伝えしても間違えるだけなので省略させてくださいm(__)m
足場は、ほぼ当時のままということで悪いです。
訪問日は晴れていたけど、これが雨とかだとかなり怖いかも…
これだけでも当時の採掘の大変さを感じ取れますね
坑道部分に入るところは日があたり明るいからか、手掘りの凹凸感がすごく感じる
伊豆の金山は、安土桃山時代の天正、文禄、慶長年間に掘られていたので道具なんて金槌と鏨(たがね)
それでも一日でこれだけ掘るだなんて
坑内にも見どころポイントが!
土肥金山のようにマネキンや説明版などは無いけど、ガイドさんがいるし
そして何より当時の坑道内はこんなに狭く、危険そうな場所だと身をもって体感出来ます。
学ぶより身をもって感じる部分が大きい
ピンぼけ気味ですが、坑内途中に天井と床にも階段状に掘り下げられている部分があり
特に写真の天井部分の天井階段は、エジプトピラミッド内にある空気の対流を考え作られたものと同じらしいです。
アホな自分にはなんでこれで空気が対流するのかわからない…
坑内最奥にあるこちらが龕
金銀を求め掘り続けたけども、当時の送気技術では三十三間(約60メートル)で、坑内の空気が薄くなり危険になると考えられていたので、その目印に祠をきざみ 山の神を祭って休山したとのこと
無理に掘り進めず 安全第一
坑内には10分もいなかったと思うけど、背を屈めて進むので圧迫感がすごいです
実際に息が苦しいなどは無いけども息苦しい気分に…
出口に辿り着いた時は安堵しましたよ。
たくさん見学すると自分でも掘りたくなる
一通り坑内を見学して終わりと思いきや…
見学後 駐車場に隣接してる深くない別の金銀鉱脈にて手掘り体験ができます(見学料金に含まれています)
道具の金槌と鏨(たがね)は貸してもらえます。
楽しくなりすぎて写真を撮るのも忘れてしまいました。 笑
ちなみにこの体験場所も鉱脈なので金があります! 本当に粒々なので価値は無いらしいけど…
自分は片手に麻痺が残っているので、道具を持つのも難しいながらも、記念だから一打だけ体験させてもらいました。 笑
ガイドさんはやり方なども丁寧に説明してくれましたし、ここ龕附天正金鉱はアットホーム感がある素敵な場所