東京都墨田区横網にある横網町公園。
両国駅から近い公園内には、甚大な被害をもたらした関東大震災と第 2 次世界大戦時の空襲に関する慰霊堂や資料を展示した東京都復興記念館があります。
存在は前から知っていたけども、正直 気乗りしない事もあり訪問が遅くなってしまったが、被害の状況や震災復興を学ぶ意味も含め東京都復興記念館を訪ねてきた個人的な備忘録となります。
震災記念堂(現東京都慰霊堂)の付帯施設として1931年(昭和6年)に建設。
中に入らずとも屋外にも震災展示物がいくつもある。
入館料不要で見学可能。 ちょっと緊張するけど見学。
皇居前広場に避難してきた人々の様子。
画像から家財道具を抱えており表情は安堵している人もちらほら。
しかし この後に火災旋風が発生し、ここ横網町公園に避難していた約3万8千人が焼死という信じられない出来事が起きた。
避難者の布団や家財道具などに次々と火が燃え移ったのが原因とも言われており、 関東大震災の死者の3割ぐらいを占める被害が一カ所の公園だけ起きた。
関東大震災の揺れよりも火災旋風のすさまじさを伝えてくれる展示物。
立ち木に熱で変形したトタン屋根が絡んでいるのが衝撃的。
熱で変形してしまった自転車。
長崎県島原市にあるがまだすドーム(雲仙岳災害記念館)でも火砕流による被害展示があったけど、こちら東京都復興記念館は淡々と展示されているのが印象的だった。
雰囲気がある階段。 ただ展示物の内容が内容だけにテンションが上がらない
展示は2階にも続きます。
展示物は関東大震災だけじゃなく、第二次世界大戦の写真や被災の資料も追加陳列
関東大震災発生時の根府川駅。
当時駅に停車中だった列車が地すべりに飲み込まれて海中に没し、131人もの死者があった。
関東大震災の犠牲者を追悼するため1930年に建設された慰霊堂。
その後 1945年の東京大空襲でも東京の対部分が消失し、現在では大震災・大空襲の犠牲者慰霊施設として利用されている。
中に入ることも出来るので、とても厳かな雰囲気な中で手を合わせてきた。