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都道府県別B級珍スポ

東京 新宿のビル33階にある無料で見学できる平和祈念展示資料館

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東京都新宿区にある平和祈念展示資料館(総務省委託)

こちらは戦争の悲劇&愚かさを伝えるための展示資料館。
  展示のテーマは大きく3つとなっており、「兵士」「戦後強制抑留者」「海外からの引揚者」となっております。 
知っているようで知らないことも多いので、西新宿のビル33階にある見学料は無料平和祈念展示資料館へ訪ねてきたそんな個人的な備忘録となります。

新宿駅周辺はどこもかしこも見上げるようなビルばかり…スマホのGoogleマップで現在位置を確認し目的地を目指すも、散々迷いながら到着した新宿住友ビル

目的の平和祈念展示資料館はビル33階だけども、本当に入館していいのか?と不安になるような立派なビル。もちろん正当な目的があるので問題ない

エレベーターではUber Eatsの配達員と一緒になり、なんだか美味しそうな香りだけ味わえた。
配達員は小慣れた様子で違うフロアーへと足早に去った。

到着した平和祈念展示資料館

100円リターン式のコインロッカーも充実。 自分は帰る時に気付いたのでショックだった

館内案内図を見て通り想像よりも広いと感じた館内。
館内での撮影を伺うと基本OKだけども、撮影NGマークがあるものは控えるようにということだった。

プロローグを抜けると次は「兵士コーナー」 出征する兵士のようすがマネキンでも再現。

名前はよく聞くけど実際に見た事がなかった臨時召集令状(赤紙)千人針が展示されていた。
 当時はどんな思いで赤紙を受け取ったのか、白布に針を通したのかと想像し始めると胸が一気に苦しくなる

硫黄島の戦いに参加した米兵が拾った品の煙草入れとお守り
 お守りは神奈川県にある大山阿夫利神社のものとあり、自分も令和5年になってからも訪問している神社なので勝手に親近感を覚えると同時に、誰かが持ち主の無事を祈って送ったお守りだと思うと切なくなる…

有田町歴史民俗資料館でも展示されていた陶磁器の手榴弾
全国各地で生産されてたとあり、こちらでも展示されていた。

次は「戦後強制抑留コーナー」
日本人は約57万5千人がソ連に強制的に連行されたシベリア抑留

展示品の中に袖なしの防寒外套があり、なんでこんな事になったのかと思いながら解説を見ると


「支給時には両袖がついていたが、あまりの空腹に耐えかね、ソ連の労働者が持っていた黒パン2個と自分の防寒外套の両袖を交換。外気温マイナス30~40度にもなり凍傷のリスクは高いとわかりながら空腹にはかなわなかった。」

アートのようにも感じてしまった抑留者の手作りスプーン

食料事情が厳しいラーゲリ(収容所)で飯ごうの底についた粥をかきだすためにと実用的な意味といつか故郷に帰り、腹いっぱい食べる時のためにと生きる希望を託したスプーン作り。

最初アートのように見えた展示スプーンを再び見ると、今度は生き抜くという強い想いを感じる

抑留者たちの食事分配の様子がジオラマで再現されており、最初薪ストーブでよく見えなかったけども…

全員の視線が切り分けている最中の小さな黒パンに集中している。
 黒パンは塊で支給されるので物差しや天秤を手製作り、黒パンをわけるグループもあったそうだ。

引揚船白竜丸での様子もジオラマで再現されており、ちょうど船内ではごはんと味噌汁・沢庵が提供されているシーンだけども、食事には手をつけず遺骨を抱えている1人の女性。 その目の前では家族で食事している。

このワンシーンからでも色々と想像出来るし、学べる事が多すぎる。

今回の平和祈念展示資料館の見学で個人的に一番胸に突き刺さったのは「おむつで作った子ども用ワンピース」

日本に引き揚げるさいに、4歳の娘に着せようと母親が亡くなった赤ん坊の布おむつで作ったワンピース。
日本に引き揚げる娘には、せめて綺麗な洋服を着させてやろうと思い作成。

解説をしっかりと読まなけば”おむつ”から作ったとわからない出来だ。母親の想いが伝わってくるけど切なすぎる。

「図書閲覧コーナー」「情報メディアコーナー」
パソコンではおさらいの意味も込めてクイズなども出来る。 図書コーナーでは画像に写っている本棚はほんの一部で相当の戦争に関する書籍がおかれていた。 もちろん閲覧は自由。

「体験コーナー」には興味深い物が多い中、兵士の軍装品(復元)というのが気になり、手に取ってみたけど…ずしりと重い!

一般的な歩兵の装備で重さは約20キロ。実際の装備はこれだけじゃなく小銃など含めると30キロにもなるそうだ。
  体力が無いだろう状況で、まさに気力だけで背負い続けたと思うとスゴイという感想よりも胸が苦しくなる。

平和祈念展示資料館からすぐ近くにある東京都庁も折角なので見学
東京都庁の建物はすぐにわかっても入口はどこかと迷う

無料で展望台へ行けると知っていたので目指す。 多くの外国人観光客と一緒に荷物検査を受けて列に並ぶ

あちこちから色んな言語が聞こえてくる。 先ほどまで見ていた平和祈念展示資料館での静けさとのギャップがすごい。 あ~でもこれはこれで一種の平和の姿なのかなと思えてきた。
展望スペースではあまりの人の多さから逃げるように今度は緑が目立つ新宿御苑へ向かってみた。

訪問時の新宿御苑は桜が散り始めだったけども…桜が残っているでは最高の一枚を納めようとする人が群がる

新宿駅周辺のスターバックス数は25店舗以上もあるのに、御苑内のスターバックスでわざわざ30分も一杯の珈琲を求め並ぶ。

 大変だけども生死を掛けて飲みたい訳でもない、むしろ贅沢な満足感のためだけに並んでいるだけだ。
 こんな呑気な事が出来てる今この瞬間に感謝。