神奈川県逗子市にある「まんだら堂やぐら郡」。
保存管理の都合上年に2回ほど期間限定で公開されるという場所らしいのですが、なんだかよくわからないながらも面白そうという理由だけでハイキング気分で訪ねてきた個人的な備忘録となります。
※訪問日 令和4年12月12日
怪談でお馴染みの小坪トンネル
日中のトンネル内を歩いてきたけども、交通量も多い事もあり恐怖感などまったくない。
名越切通・小坪階段口 逗子駅からバス代を節約してちんたらと歩いてきた。
これが暑い時期だったら無理だったな
階段に案内が張り付けられており、ようやく目的地が近いと実感。
ネットで現在地を確認するさいに、この場の口コミを見ると心霊スポットという口コミが多かった。
にしてもなかなかの道が続くけども自然に囲まれて非常に気持ちが良い。
急いで行く理由もないし、自分のペースでちんたらと進む。
ハイキングコースにもなっているので案内もあるので安心。
目的のまんだら堂やぐら郡は近い
歴史の教科書でも習った名越切通。
かつての人々もこの道を通ったかと妄想するとなんだか感慨深い。
到着した「まんだら堂やぐら郡」
ここに来るまでに一人としかすれ違ってないけども、上からは人の声がする。
正直 誰も居ないと思っていたよ…笑
公開期間以外はフェンスが閉じられており入れないようだけども、覗く事は出来るようだ。
どうせここまで来るなら敷地内に入れる公開期間中が良いけども、
期間中でも土日祝月と限られている(;’∀’)
限定公開中の敷地内にはボランティアと思われる男性が2名ほどいたけども、女性観光客につきっきり。
でも 案内看板もあるので独学※クリックで拡大。
150穴以上のやぐら郡
やぐらの中に五輪塔があり、供養塔・墓塔の一種という説明があった。
やぐら郡は納骨・供養する場所であり、13世紀後半から16世紀頃まで使われた。
鎌倉及び周辺地域や寺院などに分布する独特の遺構らしい。
やぐら郡のエリアは思ったよりも広い。
近寄れるやぐらもあった。
時代によっては動かされた五輪塔も多いらしく、当時と姿は異なる部分もあるようだ。
順番が前後してしまうけども、入場口には今は確認出来ない火葬跡・石敷遺構等の写真展示もあった。
ちなみに見学は無料だけども、協力維持金という事で気持ちながら小銭を置いてきた。
ちなみにここ「まんだら堂やぐら郡」は、鎌倉と逗子の市境となる小坪トンネルの上にあたります。
近くには今も火葬場があるので関係あるのかな?と一瞬思ったけども絶対に関係ないよね。
説明板が無ければ確実に素通りしてしまう
右側写真は斬首された女性の頭蓋骨らしい。人の説明を盗み聞き
ちなみにこの地を近世の初めには「まんだらどう」と呼ばれていたそうですが、発掘調査でも平場の一部で14世紀頃の建物跡が見つかっただけで、特に資料がなく詳細は不明なままだとか
まんだら堂やぐら郡の見学を終えて帰ろうと思ったけども、ここまで来たのですぐに帰るのは勿体ないと思っていると… 近くにお猿畠の大切岸という場所があるので行ってみることに
第3切通の分岐点 ちょい道がわかりづらい。
さっきまんだら堂やぐら郡でもらったパンフレットに案内マップが書いてあり多いに役立った。
道にはこんなデカい岩が転がったまま… 目印にはなるよね
来るまでの途中 妙に立派な洋館横を通ったりしながら到着した展望広場スペース
幼稚園児たち30名ぐらいが保育士に引率され遊んでいた。
不審者扱いされたくない自分は、離れた場所で休憩
長さ800m、高さ3~10mの絶壁が続く場所で尾根道も広い
近づくと中々の迫力がある光景のお猿畠の大切。
ついでに寄ったけどもこれは来て良かった。
切岸とは、山城などで敵の侵入を防ぐ人工的な崖のこと。
ここも鎌倉幕府が三浦一族からの攻撃に備えた鎌倉時代初期の防衛遺構だと思われていたそうですが、発掘調査の結果 石切場の跡地ということになったらしいです。
まあ 歴史的には鎌倉時代の防衛に一切関係ないのか?という答えはまだ出てないそうです。
今にもボロボロ剥がれそうな見た目だけども、手で触る程度なら平気だった。
風化した岩面 なんだか美味そうにも見えてきた
この場所お猿畠の大切岸の猿ってどこから出てきたん?と調べると…
鎌倉を追われた日蓮が、この付近で三匹の白猿に助けられたという伝承に因むものらしい。
以前 神奈川県横須賀市にある無人島の「猿島」でも日蓮が白い猿に助けられた的な話を聞いた事があるのをおもいだした。
猿島を訪ねてきた個人的な備忘録。
さあ 見学も終えて帰ろうと思ったら…いきなりこの上でおっさんがテンション高く叫んでいた。
てゆうかお猿畠の大切岸の上にも道があると思わなかったから超絶驚いた。
気になったので自分もおっさんがシャウトしてた場所へ。
ちょうどハイキングしてる人が通ったけども、やはりこちらの存在には気付かないようだった。
にしてもたいした高さじゃないけども、上から見ると危ないな。
景色は… うん こんなもんですよね。
さあ帰ろう。 今度は鎌倉駅方面を目指しハイキング再開
足元に気を付けながら進んでいると、なんだか懐かしい空き缶のプルタブを発見。
力がない自分はコレを開けるのを苦労したよなと山の中でゴミを見てセンチメンタルになる
名越切通・大町方面:道はこんな状況になってきた。
晴天続きの日に訪れたから良いけども、雨が降ったあとなどぬかるんでると思うので出来れば避けたい
ここは住所的には鎌倉市になるけどもまだまだ自然はいっぱい
他の切通りとは違い日常生活では見ないような大きいシダ植物を眺めながら、古都鎌倉方面を目指し進む。
前方を歩いていた老夫婦に追いつたので、あおりハイキングにならないように距離をあけてついていった。
途中道を譲ってくれたさいに、軽く挨拶をしたけどもコレが本日初めて人と会話したと気付いた笑