沖縄県島尻郡南風原町喜屋武にある南風原町立南風原文化センター。
南風原町にも陸軍病院壕があり、ここは女子学徒隊の中でも有名なひめゆり学徒隊も動員されたという。そんな南風原町の歴史・文化・沖縄戦の様子(壕の再現展示)、復興などを伝えてくれるという貴重な施設。
このブログは歴史的な解説などもなく、ただ南風原町立南風原文化センターを訪問してきたという個人的な備忘録となります。

入館料支払い後に、まずはと映像記録の動画をすすめられる。 そのあとに見学順路へ

ひめゆり学徒隊は看護補助として陸軍病院壕に動員。南風原町立南風原文化センターのすぐ近くには実際の陸軍病院壕があって、そちらの様子を再現してくれているコーナー。

飯上げの道を文字通り命がけでひめゆり学徒隊たちが重い食料を運んでいく様子。
足場が悪いだけじゃなく、勾配が厳しい中でどこから砲弾が飛んでくるかわからない極度の緊張状態中での食事運搬。

ひめゆり学徒隊も従事した陸軍病院壕内の再現。
実際はこんなに通路も広くなし天井も高くない。 まあ消防法などの兼ね合いもあるだろうから仕方ないね。

壕内の照明は「簡易ランプ」があるだけ。

中には実際に横になれる体験用寝台もあったけど… 自分は先に実際の壕内を見学したこともあり、恐怖感が増してできなかった。 実際は血・汗・糞尿等の匂いが充満した劣悪な暗闇の壕内だったそうだ。

壕内から見つかった弾丸や陶器製榴弾など。

さきほどの発掘された武器よりも、こうした日常品を見る方が使っていた物の方がグッとくるものがある。

馬乗り攻撃で変形したのだろうか? 高熱で変形したガラスビン。実際に近くの陸軍病院壕内にも馬乗り攻撃の跡が残っていた。


他にも壕内での様子などの証言が掲載されていた。 本当に目を背けたくなるなようだけども、繰り返さないためにもまずは知る必要があると思っている。

無造作に置かれ展示されているヘルメット・銃・靴・皿などなど… これがある意味リアルな価値観なのかも

廃棄されていたというM4A2中戦車(通称シャーマン)の砲台部分。

こんなデカいものだけども、北谷の米軍基地から出土したらしい。

他にも生々しい南風原の沖縄戦の展示がありました。 大事なこととはいえ精神がすり減るような気持ちでしたが、後半は0からの再建として、庶民の復興のようすなども展示。

自分は知っていたけど本物は初めて見たかも。 最近では出張先で使うようにミニ洗濯板も見直されてるってマスコミが言ってたけど…本当?

なんか似たような「ド根性ガエル」の弁当箱を保育園の時に持たされていたのを思い出した。

さらには沖縄文化なども学べるコーナー

薄暗い照明が続いていたけど、こうしたフェイクといえど木を見ると安心するね。 うん? 奥に見えるのは…

巨大なロープは綱引き。 南風原町観光協力サイトを見ても南風原の綱曳きは有名のようですね。
