東京都稲城市にはありがた山石仏群と呼ばれる場所があることを、Googleマップ上で散歩をしていたら偶然に知りました。
クチコミの写真に写っているのは、たくさん並んだ無縁仏の墓石や石仏。 なぜか魅かれる古い墓石郡。
さらに行こうと思った理由として、墓石郡の周辺は大規模な再開発が現在進行形で進んでます。この先どうなるか不安になったので、ありがたや山の墓石群を訪ねてきたという誰のためにもならない個人的な備忘録となります
※訪問したのは2024年4月頃。
到着した京王よみうりランド駅
駅にはカップルや若いグループが多い印象だったけどもそれもその筈。 ここは遊園地:よみうりランドの最寄り駅。
自分は駅を出て皆とは違う方向を歩きだす。
駅を離れて2分で他の歩行者がいなくなった…
にしても、この車は価格表示等がないけど売り物なのだろうか?
目的地までの道が合っているのか不安ながらも、妙覚寺の側道から進んでみる。
周辺の開発工事の影響で道が大幅に変更になっており遠回りに。
新しそうな墓石を横目にさらに上を目指す。
後半 坂道の傾斜がより厳しくなりつつも目的地に到着。
素人目に見ても古そうな墓石が隙間なく並べられていますね。 まずは合掌
独特の雰囲気にのまれそうになる、ありがたや山の墓石群
石仏や石碑の数は4,000を超えるといわれてるらしいけど、それ以上にありそうにすら感じる。
墓石郡近くにある薬師堂
最初 手水舎かなと思ったけども、飲み水としても使える井戸水だった。
これらの大量の墓石は元々あった訳ではないようだ。
関東大震災後に豊島区駒込のあたりに放置されていた無縁仏を昭和14年から16年にかけて、「日徳海」という慈善団体が当時の妙覚寺住職の好意(許可)を得たうえで運ばれ供養されたらしい。
中央部分は階段になっている。
踏面・蹴上が不規則なので、ちゃんと足元を見てないと怪我に繋がりそう。
リヤカーなどで墓石等を運ぶ毎に『ありがたや、ありがたや』と唱えられていたと伝えられているそうです。
なので現在でも『ありがた山』と呼ばれてるとのこと。
白雲山鶴林閣とあった。
勝手に開ける訳にいかないので詳細は不明。
上の方まで来ると墓石もより古くなってきたようにも感じる
墓石のほかにも地蔵菩薩・観世音菩薩などの石仏も確認できる。
墓石に元禄十一 他はわからないと見える。
元禄は江戸時代中期で使用された年号(1688年~1704年)
ありがたや山の墓石群の山頂に到着
仏舎利塔・宝篋印塔が建っている。 墓石と比べてしまうと新しそうに見えるけど実際はどうなんだろう?
ずっと坂を登ってきただけあって眺望も実に良い。
って 人力でこの高さまでこの数の墓石を運んできたんだよね(;’∀’) うひゃーと驚くばかり。
最上段でもほぼ隙間なく並んでいる墓石。
その僅かな隙間から石仏のお姿が見えた。
この並びには何かしら意味があるのだろうか? 答えの出ないだろう疑問が湧いてくる。
山頂の裏を覗くと鉄パイプの柵。
その奥に広がる景色は山が削られており、まさに再開発真っ只中という景色。
下山できそうな道もあったけど、工事現場に繋がりそうにも見えたので引き返す。
ありがたや山の墓石郡
本来なら静かな場所だったと思う。しかしすぐ横では山は切り崩され整地されてる最中。
ぽつんと残された仏舎利塔。
移動しそうな雰囲気だけども、この先ありがたや山の墓石群がどうなるか気になるところ。
ひとりで墓石郡を訪れたら怖さも感じるかなと不安感はあったけども…
実際は工事の音と作業員の声などが聞こえてくるので、良くも悪くも不安感はなかった。
ネットを見ているとありがたや山を心霊スポットと書かれてるブログ・動画があるけども、自分が実際に訪問した限りでは不思議な出来事には遭遇しませんでした。 もち訪問後も。
ただ言えるのはココはお墓だし、道中には民家もあるので静かに訪れるなどの配慮も必要と思う。