南国のイメージといえばなんでしょうか?
自分がまずイメージするのは燦燦と輝く太陽と青い海に白い砂浜 そしてヤシの木といった幼稚園児からも同じ回答が出てきそうな王道ですが、そんな南国をイメージさせるヤシの木をテーマとした記念館が石垣島にはあるのです。
場所は沖縄県石垣市桴海。ヤシの魅力に憑りつかれた世界的権威者・佐竹利彦氏の志を偲ぶと共に、多くの人にヤシを紹介・地域貢献を目的にサタケ技術振興財団により設立されたサタケ八重山ヤシ記念館
また記念館から徒歩圏内には国定天然記念物のヤエヤマヤシ群落が見られる場所・米原ヤエヤマヤシ 群落。このヤシの木は石垣と西表にしか自生しないというので訪ねてきた個人的な備忘録となります。
南国をイメージさせるような観光地でも見かけるヤシの木。
サタケ八重山ヤシ記念館への道中にあるヤシの木は、既に観光地での意図的な物と違い、ヤシの密度がまるで違う。
2005年にオープンした「サタケ八重山ヤシ記念館」
台風に対して強そうな印象を受けるシンプルながらクールな建物だ。
駐車場は数台ほどあるけど、特に枠がないのでちょい困惑しながらも駐車。 自分がアホなだけ
まず一階はトイレとお土産コーナー。 ヤシTが気になる
館内はコンパクトながら清潔感に溢れ、丁寧なヤシの木の紹介で埋め尽くされている。
「ヤシ科植物は11亜科29属253属3333種」
えっ ヤシの種類って3333種もあるの!? 数もすごいが調べた方がすごい…
八重山諸島の中でも、石垣島と西表島にしか生息しない珍しい固有種の「ヤエヤマヤシ」
そんな貴重なヤエヤマヤシは石垣島でも一部の地域でしか生息していないのですが、その一部がサタケ八重山ヤシ記念館のすぐ隣です。
佐竹利彦氏が日本ではほとんど研究されていなかったヤシ科植物の研究を開始したのが、52歳からなのにヤシの世界的権威者までなるとは驚き。
1963 年には世界的に珍しい固有種を発見。のちに学名にも「サタケンチャ・リュウキュウエンシス」と佐竹氏の名前を残しています。
財力があったからじゃなく、それ以上にヤシに対する情熱が無いと達成できなかったことには間違えない。
クイズコーナーやヤシを原料とした暮らしの中のヤシコーナーなどもあり、コンパクトながら充実した展示
館内でヤシの知識を得るのも楽しいですが、館内から屋外に出る事も出来るのです。
目の前は川平湾。 そして館内の周りにはヤシの木。
川平湾側の反対にはさきほど知った「リュウキュウヤエヤマヤシ(サタケンチャ)」の自然の群落も広がっているようです。というのも自分には違いがよく分かりません スミマセン
今度は3階屋上に設けられているテラス。
天気は地元の人が「もう雨が来るよ!」 と忠告してくれるような曇天ですが…この非日常感が心地よい。
この蝶のモニュメントは石垣市の蝶「オオゴマダラ」をイメージしたもの。
優雅に飛び回る姿から”南国の貴婦人”と呼ばれているらしい。
この屋上からの景色は最高だ! ここを目的に訪ねたとしても満足できるレベルの景色
エレベーターの中には雨でも安心してテラス見学が出来るように傘が用意してあった。
こうゆう気遣いがありがたいですよね。
米原のヤエヤマヤシ群落散策路も行かなきゃ損
さきほどのサタケ八重山ヤシ記念館からも歩道が整備されており道が繋がっていますが、こちらにも無料駐車場が用意されている米原のヤエヤマヤシ群落散策路
駐車場だけじゃなく、お土産屋さんも数件あるので他にも観光で訪れている人の姿が目立った。
散策路手前には解説板も設置されているが、ほとんどの人がスルーして散策路へ
片道約5分ぐらいの散策路。
短い距離ながら整備されているけども時期によっては大変かも。
まるで自分がジャングルに入ってしまったかのような光景が広がる。
ただタイミングによっては観光バスで来る大量の人と被ってしまうと、この世界観に没入できないかも 笑
以前 東京都江東区にある夢の島熱帯植物館を訪れたいに見た。高さが約19mもあるダイオウヤシでも感動したけども…
こちらは高さ15~20mに達する天然のヤエヤマヤシ群。
しかもこんなに密集したヤシを真下から見上げる機会なんて、そうそうないと思うので大変貴重な経験ができました。
SSS級観光地の川平湾からも近くて、無料で見学できる米原ヤエヤマヤシ群落。
また珍しいヤシに特化したサタケ八重山ヤシ記念館もあるので、石垣島に訪れたさいには訪れみて欲しい場所。