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栃木 かつての特殊防空壕が酒蔵へ! 東力士どうくつ酒蔵

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 栃木県那須烏山市には珍しい特殊地下壕があると知り興味を持ちました。

過去にも地下壕を訪れたことがありますが、今回訪問した㈱島崎酒造では第二次世界大戦末期に計画された戦車製造の地下工場跡地を低温貯蔵庫として利用しており、そのどうくつ酒蔵を実際に¥200円(20歳未満0円)で見学出来るというので訪ねてきた個人的な備忘録となります。

 ↑ 東京都八王子市高尾町にある浅川地下壕
ここでの見学は衝撃的だった。 月1の頻度で見学出来るのはありがたい。

到着した清酒 東力士・島崎酒造。嘉永二年(1849年)創業という看板と杉玉が似合う。

中の雰囲気も非常に落ち着く。
酒蔵ですがお酒以外の取り扱いもあるので、お酒が苦手な方でも楽しめる。

まるでお洒落なバーカウンター。 『試飲も出来ますよ』 と案内していただきました。
ただ同伴者に車で連れて来てもらったので、同伴者が飲めないので自分も遠慮。 ちょい残念…

中には明治30年からの写真も飾られており歴史を感じ取れる。

ここから東力士どうくつ酒蔵までは約2.5キロほど離れてます。
自転車のレンタルもあるようですが、途中アップダウンもあるので大変そう…

今回 自分が訪問したのは平日

 平日と土日祝のどうくつ酒蔵開放日では流れがちがいますので注意。
  平日の場合ですと前日までに予約が必要です 開放日などの詳細は必ずHPを確認してください(*- -)

2度目の洞窟酒蔵なので迷わず到着。

開放日なら予約不要で直でこちらに来ればいいのですが、平日の場合ですと前日までに予約のうえ、まずは蔵元直売店へ寄る必要があります。 


 自分は平日ながら最初にココに来てしまったのですが、当然ながら誰もいない状況…

蔵元直売店で受付と見学料金を支払ったのち、現地にてスッタフの方と待ち合わせ。
そして いよいよどうくつ酒蔵の扉が開かれます!

 初め照明は真っ暗だったがスイッチを入れるとご覧のような光景。
貸し切り状態で点灯の瞬間に立ち会えたのは平日特権にも感じた

ひんやりとした空気に包まれた素掘りの特殊地下壕。 酒蔵になっており実に面白い。

地面は作業がしやすいようにと舗装されてるので歩きやすい。

地下壕はたて抗100m×3本・横抗60m×5本で総延長600mの空間が広がる。
歩いている分には傾斜などは一切気にならなかった。

入口でタブレットを渡していただけるので、あとは自動で音声ガイドしてくれます。
順路や立入禁止などを守れば、比較的自由に見学出来るのもありがたい

周辺の半地下工場では20台の戦車が製造されたといわれますが、この特殊地下壕では終戦までに製造された戦車は0台とされている。

突如 ムキムキで一升瓶を掲げる男の顔出しパネル。なんかキングダムに出てくる山の民のようだ。 

2代目が無類の相撲好きだったらしいけども関連性はあるのだろうか? 
伝統の銘柄『東力士』は相撲好きの影響が多いにあるらしい。

独特の雰囲気なので、撮影や音楽などのイベントで使われることもあるそうだ。

映画「暗殺教室~卒業編~ 」のロケ地でもあり、聖地でもあるようだ。

那須烏山市の近代化遺産にも認定

奥に行くと厳重に保管されてる棚。
これはオーナーズボトル制度といい熟成酒を5年から20年間という長期間ボトルを預ける制度

子供が生まれたら20歳の成人祝に受け取るとか、結婚記念に預けて10年後受け取るなど、どれも幸せ計画。

この地下壕には約8~10万本の“酒”が静かに開封される時を待っている

地下壕内は10℃前後,季節により上下約5℃という環境。 この絶妙な温度変化も清酒の熟成には最適らしい。
説明版などを見ると湿度が高くて水滴となっている。

約15分を目安にぐるっと一周して元のスタート地点へ。
ワインじゃなくて、日本酒でもこうゆう酒蔵があるとは思わなかった・実に勉強になりました(`・ω・´)ゞ

本来は土日連休などの開放日のみにオープンしている『洞窟内ショップ』も見せていただけました。

こちらで販売もしてるだけじゃなく、さきほど見学出来たオーナーズボトルの受付もしてるそうだ。

戦車製造のため掘られた特殊工場(特殊地下壕)

当時 この素掘りの掘削工事に携わっていた人達は、終戦間際の状況でどんな未来が見えていたのだろうか?
まさか 戦後に酒蔵になるなんて夢にも思わなかっただろうな…

今も当時のはっきりと残る素掘りのあと。
 その貴重な戦争遺構からは、今も幸せ記念日に開封されるのを静かに待つ日本酒たち