宮城県仙台市方面に来たのならば、日本三景にも選ばれる松島観光へと足を運ぶ人も多いかと思います。
そんな観光客をターゲットにしたと思われる施設『みちのく伊達政宗歴史館』
ここは独眼竜政宗の半生を振り返るだけじゃなく、なんと約2.000体もの蝋人形が展示されているのが面白いと聞いていたので、訪問してきた個人的な備忘録となります。
歴史館に残る津波被害の跡
到着しました。 こちらがみちのく伊達政宗歴史館です。
なんとなくレトロな感じがするのが堪りません。
2011年3月11日 東日本大震災・ 津波浸水深ここまで残されていた。
館内には当時の写真も展示されていた。
松島湾の約260の島々が津波に対する防波堤のような役割になっていた。
と聞いた事があったけども、それでも実際は自分の想像を上回っている被害だった。
いよいよ館内へ
さあ いよいよ入館です。 公式HPに嬉しい特別入館割引券があったので忘れずに提示
入館する前から、なんなら外からも見えていた伊達政宗の蝋人形
いや表情が怖いっす…
みちのくの偉人たちというコーナーも併設されている。
額の無い自分には正直知らない人が多いけども…そんな中でも石川啄木の母親を背負っている姿にはこみあげてくるものがあった。
さあ いよいよ門番の如く蝋人形が立っている。
いよいよ目当ての伊達政宗のコーナー『伊達政宗の心を訪ねて』
何か淡いタイトル
伊達政宗の心を訪ねて
基本撮影がOKなので、遠慮なく伊達政宗の半生を撮影しながら辿っていく。
伊達政宗(当時は梵天丸)5歳の時に、疱瘡(天然痘)にかかり、一命はとりとめるも右目は失明してしまった。
片目を失い、その容姿から母からの愛情も薄れていく…
そんな胸が苦しくなるような伊達政宗の説明を辿っていく。
館内では人感センサーで解説も放送されるので、解説を読むのが面倒だというめんどくさがり屋さんも大丈夫
花婿13歳、花嫁11歳の結婚
無責任に独り身な自分には眩しすぎる光景
戦闘シーンがあったり
蝋人形といえど、甲冑などを着こむと迫力ある。 それに甲冑や兜も実にリアルで見ていて飽きない
家中の前で決断を迫られるシーン
他人の視線に恐怖心を感じる自分には、蝋人形が相手といえども表情豊かな蝋人形なので耐えがたいシーンw
死を覚悟した伊達政宗が死装束を纏って秀吉に謝罪するシーン
謝罪する伊達政宗に対して、秀吉の家臣たちの目が人形のように冷たい
顔だけじゃなく、コンピューターによって再現された伊達政宗の声も聴けます。
もちろん 誰も本当なのかと答え合わせなんて出来ないけども、昭和の雰囲気が全快だからか、素直に信じれない屈折した自分がいたw
大船を建造してローマ法王に特使を送る。
特使は海を渡りローマ法王5世に親書を無事に渡せた。 けど交渉はうまくいかず
とまぁ~伊達政宗の生涯の名場面を25シーン・約250体もの蝋人形で再現してくれています。
回廊のような
最後は伊達政宗の蝋人形で締め括られている。
にしても迫力あるな~
スターウォーズは見た事が無いし、主人公が誰か知らないけども、ダース・ベーダーは知っている。
伊達政宗といえば眼帯のイメージが強いけども、眼帯を装着している伊達政宗はいなかった。 ※自分が見逃しているだけかも
興味本位で伊達政宗の眼帯で調べると、「失明はしていたが、目玉は抉っていなかった」・「眼帯はしていなかったし独眼竜なんて呼ばれていない」という文章がいくつか出てきました。 どうやら伊達政宗を主人公にした昭和初期の映画で眼帯キャラになったのが始まりという説も…
真実はわからないけども、ここ『みちのく伊達政宗歴史館』では時代考証を重視しているのだろうと思った。 最も伊達政宗=眼帯 というイメージがあまりにも強すぎるし、今から修正していくのは難しいだろう。
ただ伊達政宗が武人であり、優れた文化人であり、奥州の偉人の1人である事には間違えない。