福岡県北九州市小倉南区および北九州市小倉北区を流れる紫川。
そんな紫川を通じて、川の歴史や北九州を中心とした生物を見学出来る施設が、小倉駅や小倉城から近い場所にあると知り行ってきた個人的な備忘録です。
都会の川沿いにある北九州市水環境館
福岡県北九州市小倉は観光名所として魅力ある場所が多いですね。特に初めての訪問となると限りある時間をどう活かすべきか悩んでしまう。
有名観光地の強みでもある、地名を全面推しするフォトスポット。 自分も思惑通りに人目を気にしながら撮影、誰もおじさんの行動なんて気にしちゃいないだろうけどさ…。
そんなフォトスポットがある橋から紫川を見ると、お洒落そうな商業施設が見えます。 どうやらここに目的地である北九州市水環境館があるようだ。
でよーく紫川 水面を見て見ると…
建物の一部が浸水!? いや ガラス越しに川の中が見える構造になっていようだ。
海とか地方の清流ならよくあるけども、都会の川を横から見れるのは珍しい。
飲食店やアウトドア用品が入っている建物の地下が北九州市水環境館になるようだ。
立て看板にある ”入場無料”の文字が嬉しく足取りも軽くなる。 ↓
いよいよ入館
まず館内マップを見ると、ワンフロア―で細長い構造になっているようだ。 今回は鴎外橋の方から来たけども、他にも出入口があり近くのデパートからも出入り可能らしい。
清潔感溢れるフロアーが現れた。公式サイトなどを見ると、この場所を活かし演奏会・音楽会・工作教室など色々と開催されているようだ。
階段上になっているステージ。 訪問時の水環境館内は、どのエリアに行っても小さな子供を連れた家族連れが多かった。 また地元中高生らしきカップルらしき人もおり、ここは市民の憩い場になっているのは間違えない。
紫川の水面下も見える幅7.2m、高さ2.3mの巨大な「河川観察窓」
これが水槽ではなく、今現在の紫川の水中を覗けるってもんだし、塩水くさびも見れることもあるらしい。
川の流れが激しいだろう台風の時とかどうなっているのだろうか? 興味が尽きない
紫川を横から眺めてみた。 境界面の紫川なんとも言えない妙な感覚に襲われる。
これが街中を流れる川なんだと思うとリアルだからこそ面白い。
窓からはテカテカに輝く北九州市役所と先ほどまで自分がいた橋も見える。
ただ水中をのぞくだけじゃなく、生態調査の一環もあり生物紹介もしてくれている。 こんなに豊富に種類がいるのかと驚いた。
アホ面で窓をのぞきこんでいると、種類こそわからないけども魚が来てくれた。 1匹だけじゃなく他にも魚を目撃する事が出来た。
北九州市立水環境館の公式SNSでは紫川の様子などの情報も発信している事もあるようなので、チェックしておいて損はないと思う。
河川観察窓から現在の紫川の様子を見る限り、超キレイっスとは言えないけども…以前の紫川の水質と比較すると、その水質改善の努力が結果となっているのがわかる。
紫川の上流・小倉北区方面ではホタルなど様々な生物が見られるよだけども…
こんな都市部にながれる川だからこそ、避けられない問題もある。
大正から昭和にかけて川は汚れていき、高度成長期には「ドブ川」などと呼ばれ、ゴミは浮き、異臭を放っていたらしい… さっき見た紫川がいかに水質改善したのかが伺える。
自分が住んでいる神奈川県横浜市にも、全国汚い川ランキング「BOD」でも上位にいる鶴見川があるので、どこか他人事じゃなく歴史を学ぶ事ができた。
様々な水棲生物が展示
画像は一部ながら展示の数が多い! そりゃ子供達ははしゃぎ喜ぶよ。 疲れたお父さん達がベンチに座って休憩してるのが印象的だった ((´∀`))
展示されている生物は北九州市に生息する魚だけじゃなく、爬虫類、両生類なども近い距離で展示されており。
見学後 紫側の水中越しから見た同じ景色をウッドデッキからから見てみる。 やっぱり風を浴びながらの屋外の方が気持ちが良いね。 市役所はテカテカしてるので小倉城が反射してカッコイイ。
かつては異臭を放ちドブ川とまで言われた紫川も、水質汚染から復活、そして現在は憩いの場となっているけども、引き続きひとりひとりの自然環境に対する意識を改める必要があると教えてもらった。