明治37年から昭和47年までの約70年間もの間、横浜市内の街中を走っていた横浜市電。
そんな横浜市電の歴史解説だけじゃなく、本物の市電車両も室内展示されている場所である横浜市電保存館。
横浜市民の足として活躍していた市電を一目みたいと思い、横浜市磯子区にある横浜市電保存館を訪ねてきた個人的な備忘録となります。
横浜市電保存館に辿りつくまでにちょい迷う
到着した横浜市電保存館。
自分は横浜駅からバスでやってきましたが、無料駐車場も完備されている。 ただ週末になると家族連れなどが多く駐車場もいっぱいになることも多いようだ。
1983(昭和58)年に車両工場跡が市営住宅に建て替えられ、建物の1階が横浜市電保存館として運営されている。
横浜市電保存館の歴史としては市電廃止の翌年1973(昭和43)年からなので、移転前からだと2023年で開館50周年を迎える
自分が乗ってきたバス停は建物出入口反対側だった。
横浜市保存館は市営住宅の1階部分にあるので、国道16号側からだとわかりづらいかかも
横浜市電保存館の横には、横浜市営バス滝頭営業所がある。
館内の窓からもバスの出入りを見れるのは面白い
屋外の見所ポイント 昭和3年生まれの架線用ポール
見所は館内に入る前の敷地からある。 まずはこの電柱のようなもの
ここにも説明板もあったけど、これは1928(昭和3)年の横浜市電生麦線開業時に建てられた架線用のポール。
かつては市電沿線に列をなして建てられていたけども、1972(昭和47)年に廃止。
その後 他の架線用ポールは撤去されつづけたんですが、国道沿いの歩道に奇跡的に残っていた最後のポール
戦前前のポールを証明してくれるかのように、下の方は空襲で被弾したとされる穴が残ってるのが確認できる。
さあ 横浜市電が走っていた時代へ
入場料を支払い館内見学を開始。
まさにここでしか購入できないような市電グッズ等が多そう
横浜市電保存館の車両展示コーナーには7両も展示されており、並んでいる姿はなんかエモい
昭和48年まで走っていたので、懐かしいと感じられる方も多いだろう
実際に中に入れる車両もあるので見学。
車内の照明が点いており、座席に腰かけるとまさに乗車している気分になる
下を覗いてレール?軌道?を見たり
上を見上げたりと
また車両毎に当時の広告が再現されていた
正直 自分には車両毎の違いがよくわからないけども、かつて横浜市内の広範囲で横浜市電が活躍していたことを理解できた。
車両によっては運転席に座れるものもあった。
小さい時に乗っていたバスの乗降ボタンもこんな感じだったような気がするけど…どうなんだろう。 でも何か懐かしい
たくさん写真を撮ったので、どの車両なのか不明になってしまったけども、車内床の雰囲気もたまらん
車両展示コーナーの奥には、花電車をイメージされた車両が展示されていた。
花電車は説明によると国民的な慶祝の日や、復興、博覧会、開通記念などに運行され、まばゆいほどの光を振りまきながら走り、多くの市民を楽しませた。とあった。
鉄道ジオラマコーナー
訪問した時にはあった0ゲージ鉄道ジオラマ
ただ公式HPによると2023年3月末をもって公開を終了と案内が出ている。
無料で挑戦できる横浜市電シュミレーター
ちょうど順番待ちしている人がいなかったのでやってみた。 自分が不器用という事もあるけども難しい。 続けて挑戦して腕を磨きたくなる。
Nゲージ ちょうど子供が親にやってみたいと親にねだり楽しんでいた。 (1回100円)
どうやら持ち込みしてきたものを走らせることが出来るようだ。さすがは鉄道模型は趣味の王様といわれるだけある
シアターコーナもあるけど…自宅でも見れる!
せっかくならば動く横浜市電が見たい! そんな願望を叶えてくれるのがシアターコーナー
市電から地下鉄などの11種類の動画があり、動画尺も3分から11分ぐらいと集中してみれるものばかり。
そして驚いたけども、ここで見れる動画はYoutubeの横浜市電保存館 公式チャンネルでも公開してくれてます
歴史展示コーナーで学ぼう
実際に車両を見たばかりで時代背景も一緒に勉強できちゃう。
市電の歴史には関東大震災、横浜大空襲など車両を一気に失い、一時不通になるような時あったけども、1972年(昭和47)年まで横浜市民の足として動き続けた。
そんな市電もモータリゼーションの波には勝てなかった…道路が常に混雑してる状況で、ダイヤは乱れ一般車両からは邪魔扱いされ、次第に追い出されるようにバスに姿をかわっていく。
日本国内にはまだまだたくさんの路面電車が走ってますね。 観光でその都市に訪れると今でも思わず乗ってみたくなるもんですが、出来れば自分の地元を走る路面電車にも乗ってみたかった。
「ちんちん電車」の愛称で横浜市民に親しまれていた横浜市電の歴史を学べ、車両にも動かないけども乗車出来たのは貴重な体験ができた。