福岡県門司港駅周辺には観光の見所が多いですが、個人的な推しはココ『門司電気通信レトロ館』です。明治からの電信・電話のあゆみが理解できる資料が展示・保存されている史料館。
今は街中でも公衆電話を見る機会が減ったし、何よりも探す機会なんてほぼ皆無だけども… ここでは懐かしい電話機の数々を見る事が出来ます。
そんな『門司電気通信レトロ館』を訪ねてきた個人的な備忘録です。
JR門司港駅から徒歩約10分だけどあきないよ
JR門司港駅から徒歩で目指しますが、途中魅力あるお店も多くて寄り道しちゃいますね。
北九州といえば 八幡製鉄所で鉄の街のイメージも強く。 お土産品でネジチョコも密かに人気です。 自分も人にプレゼントしましたが、実際にネジとナットをクルクル回して締める事も出来るらしいです。 自分用でも買ってみればよかった…クルクルしたかった…
お土産・食事以外にも、バナナマン像などもあるので徒歩でもあきません。
そして到着したのが、目的地の『門司電気通信レトロ館』
逓信省門司郵便局電話課庁舎の建物で、なんと大正時代に建設されたものらしい。
建物の構造も調べると工夫があり、感心しかない。
嬉しい入館料無料だけども、その展示品は必見
清潔感がある館内。 見学出来る場所は建物の1階部分のみのようだけども、展示品が多いのでじっくり見学していくと時間はかかりそうだ。
まずは電話機の歴史から見ていくことにした。
国産1号電話機。 明治11年には誕生したらしいけども、実用化には至らなかったらしい。
他にもクラシックな電話機が並ぶ、さすがに見ていても懐かしいと思える品は無いけども、電話機の進化が凝縮された並びなので面白い。
バブリーなイメージがあるショルダーフォン。
重量は約3kgあるらしく、確かに肩掛けしないと厳しい重さ。
ちなみにショルダーフォンを実際に肩掛けする貴重な経験も、ここでは出来た。 受話器を取って思わず 「しもしも~」と言ってしまったのは誰かの影響だろうか
公衆電話の歴史 こんなにあったのか
電話機の歴史の次に公衆電話の歴史を辿っていく
100円玉も使える公衆電話。
自分も小学生の時に、この電話機で手持ちに100円玉しかなく、「今から帰るよ」とだけ伝え切ったら、お釣りが出てこない仕組みだと知り、ショックを受けた苦い思い出が蘇ってきた。
3人で会話する事が出来るデュエットフォン。 ちなみに日本には現役で3台あるらしく、神奈川県だと川崎市にもあるようなので行って使ってみようかな… 1人で…掛ける相手もいないけど
建物屋外にあった「レトロ調電話BOX」
なんとなく古いイメージだけども、実は明治33(1900)年に東京・京橋に出来た日本最初の公衆電話ボックスの復刻版らしいです。
なんとなく博物館 網走監獄で見た監視塔を思い出した。
ちなみに料金はこんな感じだったらしい。 今ではかけ放題やLINEの無料通話があるもんなぁ。
見学だけじゃなく、実際に電話に触れる事も出来るぞ! ただし 回線は繋がってないので、あくまで体験。
にしても 『うしろの人もいそいでいる』なんて書かれたら、メンタル弱い自分は永遠に順番を譲りそうだよ。
他にも公衆電話じゃなく家庭用なのか、和を感じる電話機だったり…
昭和49年から「一人暮らしの高齢者」などを対象に開発されたシルバーホン。
短縮ボタン。相手の声を増幅。緊急ボタンなど工夫が多い。 今でも特に固定電話に悪質な電話が掛かってくるケースがあるので、我が家でも迷惑電話防止ガイダンスが流れる物に変え、効果は大きい。
持ってなかったけど懐かしいポケベル・テレカ
高校時代 同級生たちはPHSの前にはみんなポケベルを持っていたな。 自分は持つ理由も無かったので触った事もないけどさ。
公衆電話のお供。 テレホンカードがずらりと並んでいる。
自分もよく街中の公衆電話の上に放置された使用済みのテレホンカードを集めてた。300枚ぐらい持っていたけど、今なら多少は価値があったのだろうか?
そういえば雑誌の読者プレゼントといえば、テレホンカードが多かったな。 1度だけ当選して今でもスマホカーバーに万が一の時ように忍ばせている。
かつての女性の花型職業にも選ばれた、電話交換手体験も出来るぞ。
また隣にはダイヤル電話体験コーナーもあるけども、最近は使用方法がわからない人も多く、スッタフさんに尋ねる親子も多いそうだ。
日本での電話サービスは、1890年に開始され電話加入者の電話機には、現在と同じく番号が割り振られてました。
電話番号の「1」番は東京府庁、「2」番は逓信省電務局、「3」番は司法省、以降に渋沢栄一、岩崎弥太郎、大隈重信など超大物の裕福層だけ。
小中学生の時 友達と遊びたいと相手に電話するも、固定電話だから相手の家族が出るとドキドキしたもんだ。
軽い気持ちで寄った『門司電気通信レトロ館』でしたが、ここは門司港に来たのならば是非とも立ち寄ってほしい場所。 入館料が無料とは思えない、展示品のクオリティ、そして電話の歴史も触れて学べえて、懐かしいとも思える場所。 自分ではすっかり忘れている電話に関する思い出も、何かしら思い出すかも。