広島県尾道市・因島の北部にある標高277mの白滝山。
もともと修験者の修行の場でもあった白滝山。 因島といえば村上水軍ですが、6代当主が見張りどころとして観音堂を建立したとも伝えられています。
そして何といても見所は極楽浄土を表すために作られたという「五百羅漢」
瀬戸内海の絶景を背景にして並ぶ五百羅漢。 それが見たくて訪ねてきた個人的な備忘録となります
平日ながらも駐車場はいっぱい。 のちにこの車の持ち主は写真撮影グループたちの車とわかった。
白滝山の山頂までのルートは2つあるようだけども、少しでも標高が高く距離が短い八合目駐車場からのスタートを選択。
スタート地点ながらも景色は既にすばらしい。
大量の杖が用意されてる。
五百羅漢だけども、約700体もの石像がこの先にあるようだ。
ゆったりとした傾斜だったり
坂が急になるような所もあるけども、全体的にはよく整備されている階段・登山道。
だらだら登っていると見えてきた観音堂
展望台もあるけども実は土足厳禁なので注意。 スリッパは用意されている
観音堂は白滝山の山頂に近いのでやっぱり絶景だ。
写真を撮り忘れてしまったが、観音堂の垂れ幕に村上水軍の紋があったのは歴史を感じてよかった。
観音堂がゴールではなく、もう少し登ると目当ての「五百羅漢」
江戸時代後期には作られたらしい。
自分にはゴリラじゃなく、モアイ像にしか見えない。
何に見えるかは最初に名づけしたもん勝ちにも感じる。 とゆうよりもいつの時代に名前付けされたのだろうか? 気になる…
この五百羅漢は、重井の豪商 柏原伝六が、神道、儒教、仏教に加え、当時禁制の基督教の四大宗教の共通理念を基礎に『一観教』を開き、白滝山上に清浄世界をあらわそうと、弟子 ・石工たちとともに作ったようだ。
ここまで来て初めて参拝者が多くなった。
バズーカ砲のようなカメラを抱えた写真愛好家グループがわちゃわちゃしていたので、映り込みしない範囲で撮影。 本当はもっと参道は長く迫力がある。
白滝山展望台からの景色は360度で瀬戸内海を見渡せるのは最高だ!
手前の像は伝六夫妻座像。後ろから失礼してます(;’∀’)
まさに天空の鐘楼。
無料だったか有料かは忘れましたが、実際に体験する事も出来ます。
展望台からは瀬戸内海の島々と因島大橋も望める。この特別感はまさに格別。
ただ場所によっては足元が砂で滑る部分もあるので、写真撮影に夢中になって怪我をしないように気を付けて欲しい。
ちなみに、こんな絶景に囲まれた場所に「五百羅漢」を作成した柏原伝六は、文政11年(1828)一揆を恐れる広島藩により毒殺されたらしい…。 歴史を知ると切なくなる白滝山 五百羅漢