神奈川県横浜市金沢区の野島公園の中にある別邸、明治31年(1898年)に初代内閣総理大臣の伊藤博文公により建築された『旧伊藤博文金沢別邸』を訪れました。
あの有名な伊藤博文の別荘が横浜市にあると知り、無学な自分が見ても…と悩んだものの1度は見てみたいと思い、訪ねてきた個人的な備忘録となります。
無人駅のシーサイドライン「野島公園駅」
目的地の『旧伊藤博文金沢別邸』までは徒歩5分と案内されている。
野島というだけあって、横浜市の最南部にある平潟湾の入口に浮かぶ島。
自分が降り立った駅『野島公園駅』を見ると、海?の上にほぼ浮いているといってもおかしくない状態だ。
駅の下で釣りをしている人も数名いた。 面白い
駅を出てすぐ橋を渡り野島に入る。
遠くには八景島シーパラダイスのサーフコースター リヴァイアサンが見える。
乗った事はもちろん、行った事もないけどもね
案内を辿って来てるけども… 本当に合っているの?と不安になる防波堤
どんな海だろうと思ったけども… 少し見ただけでも海藻が多い
潮の香りがすごく強い。 この先の乙舳海岸では潮干狩りや海水浴をしている人もいた。
目的地まで徒歩5分とあったけども、きょろきょろしながら目指していたので10分近くで到達
明治31年(1898)に建てられた茅葺寄棟屋根の田舎風海浜別荘建築で、横浜市指定有形文化財である旧伊藤博文金沢別邸
入場料が無料な旧伊藤博文金沢別邸
まず入口で靴を脱いで、受付で検温チェックをしてから内部の見学。
まるで旅館に来たかと錯覚するぐらいに清潔で広い。
建物の老朽化が著しかったので、平成19年に解体工事・調査を行い、当時の姿を目指し復元工事開始。 平成21年に庭園と併せて工事完了したらしい。
台所のようす。
伊藤博文は来客がある場合は、料理人を招いたり、野島の寿司屋から出前をとるなど店屋物が多かったようだ。
邸内では、伊藤博文に関する資料や調度品など貴重な資料なども展示・公開されてます。
1863年22歳のときの伊藤博文。 伊藤博文といえば髭のイメージが強いけども、当たり前だけども22歳の時は若いっす!
邸内の客間棟は本当に立派。
訪問日は真夏日だったけども、空調が無いながら自然の風が通り抜けて、実に涼しくて快適だった。
天皇、皇太子など身分の高い皇族たちが過ごしたと思われる客間の内縁
明治期の松を取り込んだ庭園。
灯篭と玉垣も復元。 伊藤博文が来るさいは船で来ていたので、灯篭に灯りを灯し、目印にしていたそうです。
画像だとわかりづらいのが残念だけども、昔のガラスなので歪んでいたり、気泡が混ざっているのも美しい。 時代的に日本製じゃなく貴重な舶来品?
伊東博文手書きの金屏風
学が高いのが伝わる達筆
客間棟と居間棟は、隣合わせにならないよう互い違いにされている。 なので外を眺められる景色が2面ある造りも素晴らしい
お風呂は新築復元なので、今すぐにでも入れそうな雰囲気だった。
お風呂よりも洗い場が広い
少し先には、かつて野島にあったとされる永島家の牡丹園も復元されているようだ。
ここ横浜市金沢区の区花は牡丹。 歴史を調べると色々とわかるから実に面白い。
無料ながら実に快適な空間であり、偉人が別荘といえど過ごした空間を垣間見れたのは面白かった。
それに明治憲法などの事などにも興味があり、金沢を訪れるならココ『旧伊藤博文金沢別邸』も外せない。